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リズと青い鳥の余談

余談。

だいたい書きたいことは書いたので、あとはよくわかんないこととか、確証が得られていないこととか書いておきます。

希美の腕時計

強調されている割には、意図が明かされていないアイテム。ぼくは腕時計=大人のアイテム、ってことかなと考えてます。
この世界で腕時計してるのは、希美を除くと全員大人なんだよね。後ろの人とかでいたかな?でも主要メンバーはしてなかったはず。
してるのは、滝先生、新山先生、橋本先生。なので、逆に言うと大人は全員している。
希美はずっとみぞれの保護者役をやってたわけで、背伸びして大人ぶってるという。
大好きのハグのシーンでも、大人ぶってみぞれを突き放そうとする。
だから後ろ手で肘を掴んでいた右手が、大人の仮面を剥がされそうになると、すーっと手首まで降りて、腕時計にすがる…みたいなことかなーと。
まあでもよくわかんないですね。あんまり自信ない。公式のキャラクター紹介見たら、久美子もしてるっぽいし。

ゆでたまごと青い羽

剣崎梨々花の代表的なシーン、味ついてて美味しいですってやつ。ゆでたまごは「飛べない鳥」的な解釈が主流だし、一般的にはそういうモチーフですよってことらしいんですが、個人的にたまごは「生み出すもの」、青い羽は「羽ばたくもの」みたいな解釈のほうがしっくり来るかなあと思っています。希美派なんでね!
希美は色んな事にどんどんチャレンジして新しい出会いをどんどん力にしてくタイプだと思うので、ぴったりだと思うんだけどなあ。

主題歌

Homecomings の Songbirds って曲なんですけども。これスタッフロールの終盤で流れるじゃないですか。
直前まで劇伴の「girls,dance,staircase」がかかっているんだけど、本編含めて重すぎてこんな気持ちでどうやって映画館を出ればいいんだ…?みたいな気持ちになっているから、これが掛かったときは「助かった…!」って思いました。
カラッとした曲調で気持ちよく余韻に浸らせてくれる、良い主題歌だと思います。

doublelead,girls

サントラの話。剣崎梨々花が登場するシーンの曲、タイトルが doublelead,girls,i〜vi となっているんですが、ダブルリードは doublereed では?というのは doublelead でググっても犬の散歩用のリードしか引っかからなくて、doublereed で検索したらオーボエのリードが出てきた、というだけの話なんですけど。
なにか意味があるのかなー?と考えたんだけど、憶測の域を出ない。梨々花とみぞれの二人が、希美の Lead 、オラクル的な役割という意味かなあと思ったけど、Double Lead でそういう訳にはならなそうだなーとか。

フグ

数字の解釈は3が希美で5がみぞれ、と言うのは一般的でして。フグは3匹だし、希美の暗喩だろうと。
で、リズであるみぞれがいくら餌をやっても、飛び立てないわけですね。フグだから。悲しい。
後輩ちゃんの「この魚見せたかったって。私にそっくりだって。いいじゃんかわいいなら。でもフグなんですー」みたいなやつも、完全に希美なんですよね。いいじゃんソロなんだから。でもフグなんです。悲しい。
はっ! もしかしてフグとハグが掛かっているのかも? 天才か?
位置関係の話で言うと、新山先生と話しているときに、左にみぞれ、右にフグってカットがあって、悪意を感じましたね…。

希美の視線

合奏のシーンが終わって理科室に行くと、希美が窓際に座ってる。そんでカメラが足元からすすっと上がってくシーン、落ち込んでるのかな?と思うんだけど、希美の顔が映ると、上を向いているんですね。
この表情がとても好きで。感動したんじゃないかな?ショックを受けたのかもしれない。でも少なくとも落ち込んでいるという感じではなくて。
希美は全然落ち込まないですよね。基本弱音も吐かない。でも唯一、夏紀には愚痴っぽいことを言う。みぞれじゃないんですよ。
で、この理科室のシーンで初めてみぞれに愚痴るんですよね。ああ、ここで初めてただの友達になったんだなーと言う。今後は愚痴を言い合えるような関係になれるといいよね。

ダンス

希美の特技はダンスらしいです。だから階段の踊り場とか、音楽室に入る前とかでクルッとステップ踏んだりする。
一番最初の校門のとこで、みぞれがクルってするのは、拙いながら希美のマネなんじゃないかなーとか思ったりして。

リズと青い鳥とピンポン

ぼくは最初ピンポンを思い出したんですよねー。松本大洋の。
そしたらやっぱり同じことを思った人がいたみたいで、その感想を読んだときはちょっと嬉しかった。
希美がペコで、みぞれがスマイルでしょ完全に。ヒーロー見参、ヒーロー見参、ヒーロー見参…。まあ、希美はやってこないわけですけども。
でもみぞれの中ではヒーローであり続けるよなあ。そういうのがいいよなあって思います。
子供の頃のヒーローって、高校生〜大学生ぐらいで普通の人になっていくよね。そういう元ヒーローだった普通の人、みたいなのに、美しさを感じてしまう。
希美の腕時計は、時間制限付きのヒーロー、みたいなニュアンスなのでは、と思ったけど、さすがに無理があるか。

最後のセリフ

希美が最後に振り向いてなにを言ったかってやつ、「今日は私のおごりだね」なんだそうで。
そんなことあれへんやろ、って思ってたんだけど、この前もう一度確認したんですよ。そしたら「どうしてわかったんだろう、天才か?」って思った。これ、正解なのでは?