FODで平家物語観てます。
1話は無料で観られるので皆様もぜひ。
fod.fujitv.co.jp
監督山田尚子、脚本吉田玲子、音楽牛尾憲輔、エンディングテーマにスチャダラANI……と私の好きなもののごった煮みたいになっててたまらん。一生モノのアニメになりそう。
今は3話まで観たところ。毎回観ていて全シーン心地よく、これはリズと青い鳥と同じ感覚だな、山田尚子が戻ってきたぞ、という感じで。感無量です。
1話で気になった話。
オープニングの題字のあたりのシーン、tsunさんがおっしゃってましたが、フィルムに見立てた演出なんじゃないかとのこと。
#平家物語
— tsun (@tsuntsuku2) 2021年9月24日
1話アバンの椿や蝶に加えOPのタイトルロゴに感光表現とフィルム交換のタイミングを教えるチェンジマークをいれることで本作が”確かに生きた人たち”をフィルムに焼き付けたものであることを訴えている。 pic.twitter.com/hd8mYYHbPQ
なるほどなーと思った。
個人的には題字の水色の部分、感光する演出のときの色がオレンジになってて、これ重盛とびわの目の色と同じだったりするのかなーと思ってたりします。
びわは右目(水色)で未来を見、重盛は左目(オレンジ)で亡き者(過去)を見る。未来と過去で対比になっていながら、実は同じものを表しているといったような意味付けじゃないか。
あと自分で書いたやつなんですけど。
平家物語、冒頭の禿とのやり取りの足元が映るシーン、鼻緒の色からするとはじめは手前から
— たぬきち (@Tanukichi01) 2021年9月19日
びわ>父>禿
って感じなんだけど、その後
武士>父>禿
になってる? 位置関係おかしい気がする(後のシーンの禿の位置はびわじゃないの的な)んだけど、演出上の意図があるのかな。
後で考えたら、びわと武士が入れ替わっている、つまりびわと武士は同じものであり、”お父”を殺したのは武士であるが、びわでもある、ということなんじゃないかな。
この物語は大人になったびわが、琵琶法師として平家の物語を語る構造になっていて、視点人物は大人びわなんで。ここでびわと武士が重ねられるのは、大人になったびわが、お父を殺したのは自分だ、と認識しているということなのではないかと。
平家のやつらが殺した、と恨みに思う面もありつつ、自分が余計なことをしたばかりに、と気に病んでいる部分もあって、これからそういう描写が出てきたりするんじゃないかな。ちょっとこじつけ気味かもしれませんが。
そんな感じ。先も楽しみだけど、とにかく今は、この座組での新作が観れるということが嬉しいです。
またなにか思ったこととかあったら書きます。