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平家物語観てます。

FODで平家物語観てます。

1話は無料で観られるので皆様もぜひ。
fod.fujitv.co.jp

監督山田尚子、脚本吉田玲子、音楽牛尾憲輔、エンディングテーマにスチャダラANI……と私の好きなもののごった煮みたいになっててたまらん。一生モノのアニメになりそう。

今は3話まで観たところ。毎回観ていて全シーン心地よく、これはリズと青い鳥と同じ感覚だな、山田尚子が戻ってきたぞ、という感じで。感無量です。

1話で気になった話。

オープニングの題字のあたりのシーン、tsunさんがおっしゃってましたが、フィルムに見立てた演出なんじゃないかとのこと。


なるほどなーと思った。
個人的には題字の水色の部分、感光する演出のときの色がオレンジになってて、これ重盛とびわの目の色と同じだったりするのかなーと思ってたりします。
びわは右目(水色)で未来を見、重盛は左目(オレンジ)で亡き者(過去)を見る。未来と過去で対比になっていながら、実は同じものを表しているといったような意味付けじゃないか。

あと自分で書いたやつなんですけど。


後で考えたら、びわと武士が入れ替わっている、つまりびわと武士は同じものであり、”お父”を殺したのは武士であるが、びわでもある、ということなんじゃないかな。
この物語は大人になったびわが、琵琶法師として平家の物語を語る構造になっていて、視点人物は大人びわなんで。ここでびわと武士が重ねられるのは、大人になったびわが、お父を殺したのは自分だ、と認識しているということなのではないかと。

平家のやつらが殺した、と恨みに思う面もありつつ、自分が余計なことをしたばかりに、と気に病んでいる部分もあって、これからそういう描写が出てきたりするんじゃないかな。ちょっとこじつけ気味かもしれませんが。

そんな感じ。先も楽しみだけど、とにかく今は、この座組での新作が観れるということが嬉しいです。
またなにか思ったこととかあったら書きます。